長野県では、飯田市が、環境省のエコツーリズム優良事例のモデル地区(全国で13地区を選出)として指定されているほか、同じく環境省主催の「エコツーリズム大賞」では、第1回(2005年度)の「大賞」に「ピノッキオ(長野県北佐久郡軽井沢町)」が、「優秀賞」には、「株式会社 南信州観光公社(長野県飯田市)」が、それぞれ受賞し、第2回(2006年度)には、「特別賞」として「信越トレイルクラブ(長野県飯山市)が受賞するなど、非常にエコツアーが盛んな地域です。
財団法人 中部産業活性化センター(CIAC)(名古屋市東区)は、「中部のエコツアー50選」として、愛知県、岐阜県、三重県、静岡県、長野県のエコツアーのなかから各県10ずつ、合計50を選出して紹介していますが、そのうち、長野県からは次の10のエコツアーが「中部のエコツアー50選」として選ばれています。
●「いいやま森林セラピーツアー」
●「桜守(さくらもり)の旅」
●「夜の御射山さんぽ&八島湿原」
●「信越トレイルセクションハイクツアー」
●「浅間山麓ネイチャーガイドウォーク」
●「野鳥の森ネイチャーウォッチング」
●「ネイチャートレッキング」
●「牧場体験&高原野菜収穫」
●「ワーキングホリデー飯田」
●「エコツアーガイド養成セミナー」
そのほか、長野県飯田市には「飯田型ツーリズム」と題して、里地里山と農業を活用したエコツーリズム活動を展開しています。「住んで良い地域が、訪れて良い地域」を基本理念としています。
2003年に設置された「エコツーリズム推進会議」(当時の環境大臣小池百合子氏が議長)による定義では、「エコツーリズム」というのは、体験を通して自然や歴史、文化を学習、観光することを総称した呼び方とされます。そしてこのエコツーリズムには、観光によって地域振興を図ろうという目的もあります。さらに、「エコ」、すなわち「エコツーリズム」を実践する「ツアー(旅行)」を、「エコツアー」といいます。
環境省は、エコツーリズムの優良な事例を示すために全国から13のモデル地区を選定し、2004年度から2006年度にかけ、支援してきました。
このとき、三重県熊野市とならんで中部地方でモデル地域に選定されたのが、長野県飯田市です。
長野県飯田市では、「飯田型ツーイズム」と題し、里地里山と農業を活用した活動をおこなっています。
飯田市が位置する南信州では、もともと子どもたちの体験教育旅行や農業体験、つまりワーキングホリデー、が盛んにおこなわれていました。これらのプログラムを斡旋し、精算業務を担当していたのが、株式会社 南信州観光公社です。そして「住んで良い地域が、訪れて良い地域」という基本理念のもとで「飯田型ツーリズム」を展開しています。
飯田型ツーリズムとは、その土地に住む人が地域の自然や文化のすばらしさを見直すと共に、そこに訪れる人との交流を通して住民もますます活気づくことで、自然や文化が守り続けられていく、という「持続性」を特徴とする考えです。
地域の活性化もその目的のひとつとしているエコツアーの理想を実現していることが、モデル地区に選ばれたゆえんでしょう。